大人の歯が生えそろう時期
生活習慣が変化しやすい「思春期」
思春期はからだが大きく変化すると同時に、お口の中にも大きな変化が起こります。
15歳頃には親知らずを除くすべての永久歯が生え揃います。
大人の歯列(永久歯列)が完成するこの時期は、将来の歯の健康状態を左右する大切な時期ですが、クラブ活動や受験勉強、趣味などを中心とした生活を送るようになり生活リズムが不規則になりがちの時期でもあります。
友人との飲食、夜更かしでの間食の増加など、食生活が乱れることもあり、生活習慣の変化によってむし歯や歯周病のリスクが高まることも。
また、ホルモンの不調などで歯ぐきに炎症が起きやすい時期ですので、タフトブラシやデンタルフロスなどのアイテムも活用しながら、オーラルケアを行うことも大切です。
習慣づけが大切です。
思春期の子どもは自立心が強まり、親の関与を嫌がることもありますが、歯の健康を守るために保護者のサポートは重要です。
まずは、定期的な歯科検診を受ける習慣をつけさせましょう。
思春期の特性を理解しつつ、健康な歯を守る環境を整えることがポイントです。
中学生、高校生の予防歯科について
この時期は、永久歯が生えそろい、生活習慣が大きく変化する時期です。部活動や勉強で忙しくなるため、虫歯予防の意識が低くなりがちですが、しっかりケアを続けることが大切です!
定期検診、クリーニング
むし歯や歯周病の早期発見・早期治療のために、3ヶ月に1回の目安で歯科医院での定期検診、クリーニングを行いましょう。
クリーニングは専用器具を用いて歯石除去を行います。歯磨きでは取り除くことができない頑固な汚れ、着色を綺麗にして表面を磨きます。
当院では、予防歯科の習慣が身につく、予防プログラム「ウェルカムジュニアクラブ」を導入しています。(保険適用)
オーラルケアグッズの活用
歯間ブラシやデンタルフロスなどを一緒に活用しましょう。特に奥歯や歯並びが悪い部分は念入りに。
フッ素化合物入り歯磨き粉・虫歯予防ジェルやマウスウォッシュ、電動歯ブラシを使用するのもオススメです。
お口の中、歯並びは一人ひとり違うため、ご自身にあったケアグッズを歯科衛生士がご提案します。お気軽にご相談ください。
規則正しい生活習慣・食生活を
甘い飲み物(ジュース・スポーツドリンク)や菓子類を控えたり、間食の回数を減らし、ダラダラ食べには注意しましょう。
キシリトール入りガム(キシリトール100%のもの)は虫歯菌の活動を抑えるため活用するのも◎
また生活リズムも様々なため、食事や間食が不規則になりやすい時期ですが、出来る限り夜更かしを控え規則正しい生活習慣・食生活を心がけましょう。
中学生、高校生のむし歯リスク
むし歯が及ぼす悪い影響(中学生・高校生)
間食が増えることでむし歯のリスクが上がる
思春期になると、カフェやランチに行ったりとお友達同士で出かける機会が増えますが、その際に、歯磨きを持ち歩いている人はほとんどいないのではないかと思います。
そのため、お口中に食べかすやプラークが残り、放置してしまうと虫歯になってしまうことも。
むし歯だけでなく歯肉炎にも注意
歯肉炎の症状は、歯茎の腫れや出血などがあります。
特に中高生ぐらいになると、歯磨きのときに出血をしてもあまり気にしない人のほうが多いのではないでしょうか。
歯肉炎になると、歯茎が腫れることで、歯との境目に段差ができて、余計に磨き残しが残りやすくなり、さらに歯肉炎を悪化させる原因となります。
スポーツドリンクによって虫歯に
中高生になると、部活や体育などでスポーツドリンクを飲む機会が増えます。
スポーツドリンクを飲んでもしっかりと歯磨きをすれば問題はありませんが、スポーツドリンクを飲んだまま歯磨きをせずに寝てしまったりすることが習慣となってしまうと、虫歯の原因となります。
むし歯の再発
むし歯ができてしまった場合、歯を削り修復物をつめて治しますが、一度削った歯は再びむし歯になる可能性が高く、何度も繰り返すようになります。